皮膚に発生する良性腫瘍は様々なものがあります。母斑(ホクロ)はほとんどがレーザー治療でとることが可能です。部位や大きさによっては切り取り縫う方がキズアトが目立たない場合もあります。その他、ゆうぜい(イボ)や脂漏性角化症などの表面が盛り上がったものもレーザー治療の適応です。
「脂肪腫と粉瘤」
皮膚が盛り上がりシコリが触れて、押すと白っぽい油かすのようなものが出てくることがあります。よく「脂肪のかたまり(脂肪腫)」と間違われ混同され
ますが、これは「粉瘤」といわれるものです。アテローム、皮様嚢腫とも呼ばれているもので、皮膚が袋状に球形になったものです。中には皮膚の老廃物(あか)がたまっています。そのまま放置しておくと、老廃物がたまり次第に大きくなっていきます。時に感染をおこして中に膿がたまることもあります。治療は表面の皮膚とともに切り取る手術が原則です。大きくなってからではその分キズアトも長くなり目立ちます。また化膿すれば処置が大変になります。小さなうちに取った方が無難です。
一方「脂肪腫」は皮下の脂肪組織内に発生する脂肪細胞の増殖したかたまりです。悪性化することはまれですが、徐々に大きくなり盛り上がって目立ってくるものです。小さなうちに取る手術をおすすめします。
形成外科では、キズアトができるだけ目立たないよう配慮します。皮膚腫瘍の切除治療は、レーザー治療か手術治療かより良い方法を選択します。
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