眼瞼挙筋というまぶたを挙上する筋肉・腱膜の障害により生じます。 眼瞼挙筋腱膜のずれ(後退)により生じるため腱膜性眼瞼下垂と言われています。
(1)コンタクトレンズの長期装用により生じることもあるために、コンタクトレンズ性眼瞼下垂とも言われています。
(2)年齢的なもの。
(3)幼少時より生じている場合もあります。
まぶたを上げるために、眉毛を吊り上げて常に額にシワをよせて力が入り緊張した状態が続くため、頭痛・肩こり等の不定愁訴の原因となっていることもあります。以下のような症状があります。すべての症状がみられるわけではありません。
□まぶたが開けづらい。まぶた(目)がすぐ疲れる。
□まぶたを開けるために眉毛をあげる。目と眉毛の間隔が広い。
□額にしわがよる、力が入る
□額~頭が重たい感じがする。
□頭痛、首~肩のこりがある。常に後頭部~首~肩が張った状態。
□逆さまつ毛。まつ毛が下を向いている。
□二重のラインが乱れてきた。二重の幅が広くなった。三重になってきた。
□目の上が落ち窪んできた。
当院で行っている手術方法は、眼瞼挙筋腱膜の形成術(眼瞼挙筋腱膜前転法)です。局所麻酔で行います。
手術時間は両側で約1時間30分間です。瞼板からはずれて後退している挙筋腱膜を引っ張り出して(前転)瞼板へ縫合固定することにより、解剖学的に正常な状態に戻し修復します。
まぶたの皮膚がたるんで余っている場合は、同時に皮膚を切除します。
まぶたがしっかりと開くようになり眉毛が挙上しなくなるため、見た目の二重幅はほぼゼロになります(奥二重)。
術後に、個人差はありますが、まぶたの腫れや皮下出血斑(紫色)が生じます。
腫れは、最初の1週間で大体(7~8割)おさまりが、完全に引くには数週間かかります。
皮下出血斑がおさまるには、約7~10日間かかります。
翌日から洗顔・洗髪可能です。
術後約1週間はサングラス等で、腫れや出血斑を隠すことをおすすめしています。
術後の通院は、翌日と1週間後(抜糸)です。その後数週間後に経過観察を行います。
初診料+血液検査料 約¥2.000
手術料+薬剤料等 約¥24.000 (片眼)
平成20年:62件 平成21年:64件 平成22年:60件 平成23年:46件 平成24年:48件 平成25年:67件
平成26年:65件 平成27年:69件 平成28年:89件 平成29年:119件 平成30年:105件 令和1年:95件
令和2年:51件 令和3年:32件 令和4年:37 令和5年:39件
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